ごあいさつ

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想いを形にしていくこと。それが周りに価値があると認められていく。藤田和浩 株式会社アットライン 代表取締役

人と人が繋がるということ

人と人が繋がるということ

人と人が繋がるということは奇跡です。 この日本だけでも1億2千万人の人がいます。 その中から10人と繋がるということは、1億2千万の9乗分の1の確率です。母数の数は大きすぎてこの世に数えられる単位さえありません。 その奇跡的な出会いの中から、株式会社アットラインは皆さんと繋がりました。その奇跡的な繋がりを重ねて、家族や仲間、企業や学校などの総ての組織が成り立ちます。

株式会社アットラインは、その繋がりの意味を理解し、感謝し、大切にします。そこから、初めてあらゆることが正しく前に向いて進んでいきます。

そして、お互いや周りをいたわり、優しさと規律を礎として、初めて健全に機能し、相乗効果を生みます。
逆に、人と人の繋がりを大切にしないということは、自分自身の存在と、周り総ての存在を否定することになると思います。

人と人が繋がるという奇跡に対する感謝は自然な行いです。
また、社会で行われている仕事は、必ず誰かのために行われます。つまり、自分の仕事は誰かのために行っていますし、自分も誰かに行われています。この行いに感謝することで、お互いの力を最大限に発揮できるようになります。

豊かな人間性と自分自身を知ること

幸せの定義と価値観

感謝の言葉をかけた水を凍らせると、きれいな結晶ができ、反対に罵倒したり傷つける言葉をかけた水の結晶は、無惨な形になるのは有名な話です。

この実験の話が凄いのは、「ありがとう」と書いた紙をボトルに貼り付けても、同じくきれいな結晶ができ、その逆も言葉をかける場合と同じ結果になるというところです。感謝には常識では考えられないようなもの凄い正のパワーがあるのです。

豊かな人間性を持つということは、感じる力と気付く力を備えるということです。この世の中で行われていること、起こっていることは総て受け取る側の受け取り方で、全く違った内容になります。

ある物事の終わりを、「また新たなる世界へのスタート」と捉え、楽しみながら進む人と、「ただ単に終わり」として捉え、悲しんだり嘆いたりしかできない人では大きく世界が変わります。

物事を1つの方向からしか見ないのは危険です。
物事には常に多様な側面があります。
だから受信力を鍛える必要があるのです。
この能力の低さ故、この世の中から争いがなくならないのだと思います。

しかし、そういった受信力と物の見方というのは、色々な経験を積まないと養われません。何かにチャレンジしたり、成長しようとしてもがいて苦しんだり、達成感を味わったり、また、失敗したり、人に傷つけられたり、悲しい体験をするといった経験も大切なことなのです。

これらは、自分自身を知るということになります。
人は自分の至らなさや無知を知ることによって成長します。

だから様々なことを勉強されて立派になった方ほど謙虚です。
一番恐ろしいのは、自分自身の無知を知らない「無知の無知」です。

幸せの定義と価値観

私たちは幸せになるために生きています。幸せになるための手段が仕事でもあります。しかし、「幸せ」の定義は人により様々です。
ある人は、家族、恋人、仲間といった人間関係に幸せを見いだしますし、ある人は他人と比べて得をしたり、優れていることに幸せを見いだす場合もあります。また、内戦の続くアフリカなどでは、安全に生きることが何より幸せでしょう。

いわゆるマズローの欲求五段階のうちで、「自己実現と成長」「名誉と尊厳」「社会的所属と愛情」「安全と安定」「生理的」のどれが満たされれば幸せと感じるかは、人それぞれで、その人が立っている位置、向いている方向で全く違います。

しかし、あくまでも幸せが目的であり、仕事は手段でしかありません。
この目的と手段が入れ替わっているケースがよく見られます。
これでは本末転倒です。
何のために日々努力して頑張って働いているのかを、常に忘れずにいることは非常に大切です。

また、本来幸せというのは誰かと比べるような相対的なものであるより、自分自身が、自分と家族や、仲間、恋人などが幸せと感じるのかどうかが大切です。このように幸せは相対的ではなく、絶対的であるべきなのです。
そして、自分なりに幸せのステージを1つでも上げていく ことが何よりも素晴らしいことだと思います。

仕事という手段を通じて、その人の成長や自己実現があり、幸せという目的がステージアップしていく。
これが、社会人として目指すべき姿の1つではないでしょうか?

また、幸せとともに価値の創造も大切です。
価値観という言葉がありますが、これは価値を判断する基準のことで、これもまた人それぞれです。
自分にとって価値が高い物が、他人には無価値の物かも知れません。また、その逆もしかりです。

理念とビジョンに基づいた価値の創造

理念とビジョンに基づいた価値の創造

企業は、その多様性の中で理念とビジョンに基づいた価値を創造していかなければなりません。
わかりやすくいうと、「自分たちらしく自分たちの信じ進むべき道の上に、価値の高いサービスを創り上げなければならない」ということです。

例えば、人はなぜ自分で淹れれば一杯10円程度のコーヒーを、カフェで数百円支払うのでしょう?カフェがコーヒーだけに価値を見いだそうとしていれば、誰も数百円のお金を支払うことはないでしょう。

そこには、美味しいコーヒー以外に、空間やリラクゼーション、雰囲気や音楽、空調や安全、接客や居心地の良さ等が加味されています。それらは、必ずそのオーナーや企業の理念とビジョンの上に成り立ち、方向付けられています。そして、業務や作業(オペレーション)を通して、理念とビジョンの具現化があって初めて、数百円の価値を見いだしているのです。

仕事とは価値を創造することです。

私たち人材派遣会社においても、人を派遣するだけでは、もはや価値は見いだしにくくなっています。
軽作業系大手の不祥事が続く反面、一流大手では、教育や担当者の質の向上、クライアントとともにスタッフへのレベルの高いケアなどは当たり前のことになってきています。

その中で、何処に特化し、何で差別化を図るかということに知恵を絞り、価値を見いださなくては生き残ることができません。

価値を見いだせない企業は必ず淘汰されます。

理念とビジョンを基に価値を見いだし、創り上げることが仕事の本質になります。それを具現化する過程が業務や作業なのです。
業務や作業(オペレーション)自体が仕事ではないのです。

言い換えれば、理念とビジョンというのは「想い」です。
「想いを形にしていくこと。それが周りに価値があると認められていく。」ということが仕事のあるべき姿なのです。